ABOUT US

輸入検疫を支え続ける存在として
設立された協会

昭和40年代初頭、東京港は首都の消費・生産活動に必要な物資の海上物流基地として着々と整備され、それとともに植物の輸入が急増し、また、品目の多様化も顕著となったため、植物検疫業務の円滑な実施と輸入植物の迅速な流通が懸念される状態となりました。このような状況を打開し、東京港における植物検疫業務が円滑、的確、かつ迅速に実施されるため当協会が設立されました。現在、商社をはじめ植物検疫に関係する様々な業態の会員約460社が加入するなど、ますますその規模を拡大させています。

WORKS

東京植物検疫協会は東京港での植物の輸入のお手伝いをする団体です。

日本の食料自給率は39%(カロリーベース=平成29年度)。主食では小麦が14%、大麦・はだか麦9%(麦芽)、豆類は大豆7%など全 体で8%、野菜は79%ありますが剥きタマネギなど加工用にニーズは増えています。果実は39%となっています。食料ではありませんが、家畜用の飼料も粗飼料(牧草、ワラ類)、濃厚飼料(とうもろこし、フスマ、ビートパルプ等)合わせて自給率は27%(飼料のみ平成26年度のデータ)。これらの多くを輸入に頼っているのが現状です。輸入された食品、および飼料などの植物は税関でのチェックの他、厚生労働省の食品検査や植物防疫所の植物検疫などの検査に合格した安全なものだけが輸入されています。食品として安全かどうかと同時に、日本の農業に深刻な被害をもたらす可能性のある病害虫の侵入を防ぐためです。それらは一部の高級品や鮮度が格別に重要なものを除いて、その多くは船で輸入されます。大豆や小麦など一部のバラものを除き、船積貨物のメインはコンテナ船による輸送です。東京港は品川埠頭、大井埠頭、青海埠頭、中央防波堤などのコンテナ埠頭に、約450万TEU(20フィートコンテナに換算した本数)のコンテナ貨物が入る、日本一扱い量の多い港です。

植物検疫が必要な貨物だけでも年間85,000本(平成30年)のコンテナが輸入

大井や青海のコンテナ埠頭のほか、大井食品埠頭や中央防波堤にはバナナなどの果実や小麦などの専用船も入ります。東京港に入る植物検疫が必要な貨物については、植物防疫所の東京支所が置かれ、検査を行っています。日本で発生していない害虫等の侵入定着を防ぐために、検査は水際(埠頭内)で行われるのが基本だからです。北米や中国からのコンテナ船は1船で100本~150本以上の植物検疫の対象コンテナを積んでいることもあります。植物防疫官が行う検査は、品目ごと、品種ごとブランドごとに行われ、輸入者の立会いの下に行われることが、法令(植物防疫法施行規則第12条および海上コンテナー詰輸入植物検疫要領第7条)で定められています。しかし30社40社もの輸入者がコンテナヤードで検査に立ち会うことは、時間的にも物理的にも困難を伴います。またヤードでの検査を本船単位に一括して一日で終了させることも、ヤードの作業効率上求められています。そのため全国の港には植物検疫協会が設立され、輸入者の代理として検査日時の調整をコンテナヤード、植物防疫所と行い検査に立ち会っています。

WORK1/検査前

PQネットワークを通じて申請された書類(協会経由分のみ)の記載内容を綿密にチェックし、青果物の一覧表等を作成したり、それらに必要な書類を整理・添付する等の一連の手続きを行います。そして植物防疫所へ申請を提出するのは、検査前日の午後3時前を目途に迅速に行います。各ヤードの関係者とは検査品目、数量等を連絡し、検査に必要な作業の準備を打ち合わせし、輸入者(又は通関業者)に検査日の連絡をします。

WORK2/検査当日

荷役状況等、当日の検査に支障がないかヤードに確認し、検査場に向かいます。ヤード到着後速やかに検査場での安全確保状況、検査コンテナの並び検査手順等を、ヤード担当、作業班長等と打ち合わせを行います。また、植物防疫官が指示した検査品が、正しく抽出されているかを確認。基本的には植物防疫官の検査立ち会い業務がメインのお仕事です。結果だけでなく貨物に気になる所見があれば、画像をメールするなど輸入者に報告をします。

WORK3/検査当日2

事前に申告された場合、コンテナ内の残存ガス検知を行います。(東京港では協会が行う場合は燐化アルミニウム、臭化メチル、亜硫酸ガスの検知料金は無料です)積地でくん蒸をした場合は、必ず申し出て頂かないと大きな事故に繋がるため、作業員や検査官の安全確保のためにご協力をお願いします。要請があれば、コンテナアタッチの検疫証明書の回収も行います。着荷状態に異常があれば、すぐ乙仲さんに電話を入れたり、写真を撮ってメール等で状況報告を行います。検査終了後、結果の付け合わせを行い、当日くん蒸予定分等急ぎの貨物の結果連絡後、撤収します。

WORK4/検査後

当日に通関やくん蒸を予定している貨物は、現場から電話連絡で合格通知を出してもらったり、消毒計画書を提出し、認可通知を出してもらいます。不合格の貨物については、指定くん蒸倉庫の紹介や必要な措置に関するアドバイス等を行います。

WORK5/その他の業務

国際基準により、パレットなどの木製こん包材については検査が必要になる場合があります。また、輸出する木製こん包材についても熱処理等がなされた証明として、スタンプの押印や消毒証明書の添付が求められるケースがあります。東京協会では、(一社)全国植物検疫協会からの委託を受け、消毒証明書の発行、スタンプの登録、こん包材生産者の登録、熱処理業者の認定等の業務を総務グループが行っています。東京植物検疫協会ではその他に、植物防疫所指定くん蒸倉庫の継続指定関係、植物検疫くん蒸安全旬間、各種説明会等の開催や案内、検疫関連の法改正等情報の伝達、輸入可否の相談等、HPでの広報活動で会員のみならず広く植物検疫の理解を深める活動を行っています。検疫相談等に必要な知識情報等を入手するため、各種研修や説明会の他、輸入商社等に出向き、情報交換を通じて常に最先端の情報や知識を身に付けるようにしています。

LINK

ACCESS

住所
〒135-8073 東京都江東区青海2-4-32(タイム24ビル1階)
業務グループ
担当業務/輸入貨物の検疫業務
TEL:03-5531-8532 FAX:03-5531-8535
総務グループ
輸出こん包材消毒証明・会費・賦課金等請求・広報
TEL:03-5531-8531 FAX:03-5531-8536

総務・経理
TEL:03-5531-8533 FAX:03-5531-8536
アクセス
・新橋駅から新交通・ゆりかもめ「テレコムセンター駅」下車(徒歩2分)
・大崎方面又は新木場方面からりんかい線(埼京線)で「東京テレポート駅」下車、タイム24ビル行無料循環バスで3分
平日無料循環バスのご案内
平日無料循環バスのご案内
google map