苗木を輸入したいのですが、葉や生果実が付いた状態で輸入できますか?
生果実は、植物の種類と地域によって輸入を禁止しているものがあります。
また、苗木自体も種類と地域によって輸入が禁止されているものもありますので、注意して下さい。
 
土の付着する植物は輸入できますか?
土の付着している植物は、輸入を禁止されています。土を完全に取り除いて輸入してください。
 
鉢植え苗などの植え込み材料に使用できる種類はどのようなものがありますか? また、苗の根回りを包装する材料としては何が使用できますか?
 
土やイネワラなどは輸入が禁止(イネワラは朝鮮半島・台湾を除く)されているので、使用できません。植え込み材料としては、一般的には、ピートモス、ミズゴケ、パーライト、バーミキュライト等が使用できます。しかし、輸入検査で土との区別が困難なことがないように、新鮮な材料を使用してください。根回りの包装には、土を完全に除去した後、ピートモス、ミズゴケが使用できます。しかし、これらの材料でも、未使用の新鮮なものを使用してください。
 
種子を輸入する場合、どのようなことに注意したらよいのですか?

病害虫の付着していない、また、菌核、麦角、土などが混入していない種子を輸入していただくことと、その種子には輸出国の植物防疫機関による検査を受けたことを証明する植物検疫証明書を添付してください。

 
苗木や種子を輸入する場合、輸出前にくん蒸剤や薬剤粉衣などの消毒を行う必要がありますか?

日本はこれらの消毒措置を要求していません。
もし、自主的に輸出前に消毒した場合は、輸出国の植物防疫機関に申し出て、それに添付する植物検疫証明書の処理欄に消毒方法、薬剤名等を記載するようにしてください。 輸入検査時の安全対策や検査の参考として有益です。

 
ポット植えの植物は、植物からポットを取り外して輸入検査をするのですか?
検査数量分を植物から取り外して、根回りと植え込み材料について検査を行います。
 
種子の輸入検査はどのように行いますか?また何日かかりますか?
港での害虫を主体とした一次検査に、二次検査として検定室で、主に種子伝染性病害を対象に顕微鏡による観察、培養等による精密検査が行われます。培養による精密検査には、5日間〜7日間が必要です。
 
隔離検疫とはどのような検査ですか?また、隔離検疫を必要とする植物はどのようなものですか?
植物のウイルス病などは、輸入港の検査ではその植物がウイルス病に保毒しているかどうか技術的に判定ができないため、特定の植物を隔離圃場に移して、その植物の生育中に検定植物への接種や抗血清による診断、電子顕微鏡観察などの技法を用いて行う検疫が隔離検疫です。
この隔離検疫の対象となる植物は、@ユリ、チューリップ、ヒヤシンス等の球根類、Aジャガイモの塊茎及びサツマイモの塊根、Bカンキツ類、リンゴ、ナシ、ブドウなどの果樹苗木及び穂木、Cオランダイチゴ、サトウキビ及びパインアップルの苗や穂木です。
 
苗木や球根などの組織培養体を輸入したいのですが、隔離検疫は必要ですか?
組織培養体であっても、植物ウイルスの除去が完全に行われていないことがありますので、隔離対象植物の組織培養体は隔離検疫が必要です。
 
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球根類については隔離検疫が免除される場合があると聞いていますが、どのような場合に免除されるのですか?
 
これは隔離栽培代替措置制度といい、輸出国政府(植物防疫機関)と日本の植物防疫機関との合意に基づいて行われています。
この措置においては、輸出国において輸出国側植物防疫機関により栽培地検査が実施され、その検査に日本の植物防疫官が立ち会います。あるいは特殊な容器に植物を封入するなどの措置を必要とします。
さらに輸出国側植物防疫機関の発行する植物検疫証明書にその旨の追記をする等の条件を満たすことが必要です。
現在、この制度の適用対象となっているのは、オランダ産、ベルギー産、フランス産、チリ産、南アフリカ産及びニュージーランド産の特定の花卉球根類です。
 
(一社)全国植物検疫協会編「日本の輸入植物検疫」より抜粋、編集。(文責:東京植物検疫協会)